ヘルプ - 遺跡種別の解説
遺構(いこう)・・・遺跡から検出される、地面に残された人間活動の痕跡です。
■墳丘(ふんきゅう)
古墳などのマウンド。土や石を盛ったり、地山を削ったりしてつくります。前方後円形、前方後方形、円形、方形などの形があります。
八色谷4号墳・墳丘(写真提供:島根県教育委員会)
■埋葬施設(まいそうしせつ)
古墳などで遺体をおさめる施設です。このデータベースでは、棺や石室などをふくめています。
岩屋遺跡I区5号墳1号石棺 (写真提供:島根県教育委員会) |
穴神1号横穴墓・家形石棺 (写真提供:島根県教育委員会) |
■竪穴住居(たてあなじゅうきょ)
地面に竪穴を掘り床面とし、そのなかに数本の柱を立ててつくった建物です。主に縄文時代~平安時代に使われました。
かならずしも、住居として使われたとはかぎりませんが、ここでは竪穴住居として呼んでおきます。
的場遺跡・竪穴住居SI-02 (写真提供:松江市教育委員会) |
復元された竪穴住居 (八雲立つ風土記の丘にて) |
■掘立柱建物(ほったてばしらたてもの)
地面に柱穴を掘り、柱を立ててつくった建物です。
大原南遺跡・掘立柱建物跡(写真提供:島根県教育委員会)
■土坑(どこう)
地面を掘りくぼめた穴のことです。様々な目的で掘られました。このデータベースでは、柱穴とは区別しています。
井原遺跡・土坑SK01(写真提供:出雲市教育委員会)
■柱穴(ちゅうけつ)
柱を立てた穴です。建物や柵などをつくるために掘られたものですが、遺跡を調査すると、それぞれの柱穴が必ずしも関連しあいません。
このデータベースでは、竪穴住居や掘立柱建物などにならず、単独のものを柱穴に含めています。
■溝(みぞ)
水路、区画などのために地面に掘られたのものです。
下古志遺跡・溝SD05 (写真提供:出雲市教育委員会) |
古八幡付近遺跡・環壕 (写真提供:島根県教育委員会) |
■加工段(かこうだん)
斜面を削って、平らな段をつくったものです。加工段の上に掘立柱建物などが建てられました。山が多い島根県では、しばしば見つかります。
徳見津遺跡・加工段(写真提供:島根県教育委員会)
■河道(かどう)
かつて流れていた自然の河の跡です。本来、遺構ではありませんが、このデータベースでは、便宜的にここに含めています。
島根大学構内遺跡・河跡(写真提供:島根大学埋蔵文化財調査研究センター)
■窯(かま)
須恵器、陶磁器、瓦などを焼いた窯跡です。
門生山根1号窯跡(写真提供:島根県教育委員会)
■遺物包含層(いぶつほうがんそう)
様々な遺物を含んだ土の層です。流れ込んで自然に堆積した場合や、人間が盛土した場合などがあります。
本来、遺構ではありませんが、このデータベースでは、便宜的にここに含めています。
下山遺跡・遺物包含層(写真提供:島根県教育委員会)