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島根県遺跡データベース

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文献名 梨ノ木坂遺跡・庵寺古墳群・庵寺遺跡II
資料区分 調査報告書
上位タイトル 一般国道9号仁摩温泉津道路建設予定地内埋蔵文化財発掘調査報告書
上位タイトル巻号 3
出版者 国土交通省中国地方整備局・島根県教育委員会
出版年 2010.3
著者名 大庭 俊次・多田 房明・南 武志・柴崎 晶子・渡辺 正巳・山田 和芳
内容著作注記 梨ノ木坂遺跡は、世界遺産「石見銀山遺跡とその文化的景観」の銀山街道温泉津・沖泊道から分岐する主要道路で、その起源は中世以前にさかのぼる可能性がある。石畳、テラス状平坦部、側溝などの遺構が確認できたほか、貯水場、祠の痕跡などの祭祀関連遺構、切り通しやつづら折りなど様々な工法によって通行の難所を切り開いた工事の痕跡も確認できた。さらに、石切り場や製炭窯などの生産遺構が道路に接して開発されている様子が確認できた。 庵寺遺跡の庵寺古墳群では小規模な前期古墳(方墳)2基、古墳時代前期の土器棺墓1基、前期古墳の一部を破壊して造成した横穴式石室を持つ小規模な後期古墳(円墳13m)1基を検出した。前期古墳は2基とも、その主体部にいずれも精美な板石を用いた箱式石棺を納めるもので、1-B号墳第1主体部に1基、4号墳では墳丘上に2基の箱式石棺を納めていた。1-B号墳第1主体部箱式石棺からは中国前漢鏡の八禽鏡や被葬者の歯列が出土し注目される。土器棺墓は巨大な壺と高坏との組み合わせだが、土器棺としては県内最大級。1-A号墳の横穴式石室は無袖型で全長5.5mあり、石室から耳環、管玉、ガラス小玉、鉄剣、大刀、鉄鏃、刀子、須恵器が出土した。石室上部は破壊されていた。
NACSIS/WebCAT-ID BB02090118
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