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島根県遺跡データベース

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遺跡名称 神後田遺跡
遺跡名称よみ じごでいせき
遺跡英語名称 Jigode Site
島根県遺跡番号 松江1172
市町村 旧 松江市
所在地 松江市 浜乃木 5丁目
時代 弥生 奈良 平安 中世 近世 近現代 時代不明 
遺跡種別 集落跡 
遺跡の現状 畑地 山林 
土地保有 民有地 
指定 未指定
標高 22 m
備考  神後田遺跡は島根県松江市浜乃木五丁目に所在する。本遺跡は平成29年の試掘調査によって発見され、平成29年~令和2年度にかけて、遺跡の詳細な情報を得ることを目的とし発掘調査を実施した。
 調査の結果、弥生時代前期末~中期初頭の環濠・黒曜石集石土坑・弥生時代後期前半の竪穴建物2棟、中近世の方形大溝を検出した。
 本遺跡の南約500m地点の丘陵には国史跡田和山遺跡が存在する。出雲地域最大規模の三重環濠を有しており、環濠内部に居住空間が認められない点から、日本列島における一般的な環濠集落とは特異な性格であると位置付けられている。本報告の神後田遺跡で検出された環濠は田和山遺跡の初期段階の環濠と同時期であることがわかった。このことから、弥生時代前期に両者2つの環濠が並列し存在していたことが判明し、相互の有機的な関係性が浮かび上がることとなった。両遺跡が所在する乃木地域は宍道湖を経由した東西交易ルートの玄関口にあたり、交通の要所に存在する神後田遺跡、田和山遺跡は、出雲地域における弥生時代の集落遺跡を考えるうえで重要な意義を有するものといえる。 
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画像
田和山遺跡から望む神後田遺跡(2019.8.5)
見出し:田和山遺跡から望む神後田遺跡(2019.8.5)
解説:中央遠方の緑部分が神後田遺跡。遠方に宍道湖が見える。